4ヶ月ぶりの更新です。今回はAOVの TEEMEE(以下ティミとする)の使い方を紹介したいと思います。対象は初心者〜マスターです。征服者の人は自力で考えてください。
では早速…
目次
初動
これはティミに限らずどのサポートヒーローにも言えますが、初動は大事です。なぜ大事なのかというと、相手の初動の出方によってやらねばならない対応が変わるからです。味方チームの最初の動きによって変わるとも言えます。
マッチが始まってすぐの場面、起こりうる展開はだいたい次の2パターンです。
① どちらかのチームが相手チームのジャングルに侵入しようとする。
② 互いに相手チームのジャングルへの侵入は試みられず、平和に始まる。
②については特に説明することはないので、①について簡単に説明します。
コアの破壊という勝利条件を満たすためには相手チームよりも金銭差、経験値差をつけること、これが重要です。そのため、ミニオン、ジャングルモンスターを狩ること、敵ヒーローの撃破、ドラゴン、ダークスレイヤーの獲得、をいかに達成するかという駆け引きがこのゲームの面白みとなります。ジャングルモンスターを狩るのは、両チームそれぞれジャングラーと呼ばれるヒーローが担います。上の写真のように自チーム側のモンスターを順々に狩っていく、という方法が主流です。
しかし、もし相手チーム側のジャングルモンスターを自チームが獲得することができたらどうなるでしょうか。勿論、自チームヒーローの誰かが成長することは言うまでもないでしょう。そしてこれは相手チームのジャングラーの成長を妨げることになります。相手チームジャングラーが獲得する予定の経験値とゴールドを自チームが獲得する、つまりここでレベル差、金銭差が生じるためです。相手チーム側のジャングルへの侵入が勝つために有効な戦略であることがわかります。
ここで①の意味が明らかになってきたように思います。最序盤において、相手チームのジャングルモンスターを奪うことができれば、それは自チームにとってかなりの有利になります。一方、ジャングルモンスターをただ奪われた相手チーム(特にジャングラー)にとってはそれは手痛い損失になります(それが赤バフ、青バフの場合はさらに手痛い損失になります)。そのため、初動においては互いのジャングルの侵入口を見張る、という動きが求められるようになります。そして、それを担うのがサポートヒーローになるわけです。従って、初動においてサポートヒーローが陣取る位置は次の写真のようなジャングル付近の茂み(ブッシュ)になります。
ただ、この位置取りが必ずしも最善とは限りません。青バフ、赤バフのどちら側を見れば良いのか、という問題があるからです。一人で二箇所を見ることはできず、場合によっては見ていない側のジャングルに侵入されることもありえます。こうしたケースに備えるためにはどうすれば良いのでしょうか。
abcの場合は基本的にドラゴンレーン側のジャングル入り口を見る、というやり方を採用しています。というのは、もう一方のジャングル警戒はスレイヤーレーンのヒーローに任せます。ティミを使う場合はパッシブの「守銭奴」を自チームのマークスマンに活用したいところなので、なるべく自チームマークスマンから離れた位置にはいないようにした方が良いです。そのため、ドラゴンレーンにすぐに寄れるよう、ドラゴンレーン側のブッシュに待機しジャングル付近の視界を取ります。細かいようですがスレイヤーレーンのヒーローとの協力は重要です。もしスレイヤーレーン側ジャングルへの侵入をスレイヤー担当ヒーローが発見した場合、相手チームの人数を見て加勢するか、あるいは相手チームのジャングルに即座に侵入するかの判断をしましょう。
相性を知る
初動の動きに次について考える前に、ここで先にティミの敵ヒーローとの相性について考えます。次の表はabcの体感に基づく相性表です。相手のサポートヒーローが何であるかによって、初動以降の動きは決まります。前提としてティミはサポートヒーローの中でかなり強いです。しかし、ティミにも相性の善し悪しはあります。
相性非常に良いのヒーローは
表にあるように◎のヒーローは基本的に相性は良いように思います。こうしたヒーローには「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」で積極的にダメージ交換を仕掛けても良いです。例えばギルダーであればulti「栄耀栄華」は「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を使用しながら入れば途中でキャンセルをかけることが可能です。オメガやオルマールについては「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」の当て逃げがかなり有効です。アリスについてもアビリティ1の「お日様」も確定ではなく選択エリア内のスタンなのでスタン状態になることはあまりありません。これらのヒーローが相手の時には一方的にダメージを与えられます。
相性良いのヒーローは
○のヒーローはまぁ対面していてやりやすいタイプのヒーローです。ランバーの場合はブッシュ待機からの「暴徒」がやや煩わしい印象。とはいえ「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てるタイミングがずらされますが、そこまで脅威にはなりません。
グラックとミーナについては、基本的には引っ張るアビリティに注意していればそこまで脅威にはなりません。味方マークスマンの前に出て、アビリティの使用を誘導する、そして相手の引っ張りアビリティの失敗を確認したら「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てる、をしていればそうそう負けることはないです。ただし、最大射程で引っ張ってくるグラックが相手の場合は(つまりPS高め)、敵ジャングラーとのガンクに合わせることが上手いことが想定されるのであまり強気に攻めれば良いというわけではありません。
相性良くもないが悪くもないのヒーローは
ーのヒーローは良くもないが悪くもない、といった具合のヒーローです。PSにもっとも左右されるとも言えるかもしれません。チャウグナルの場合はスタンを付与することが難しく、セイン、アルム、ピューラは強力な回復アビリティがあります。特にセイン、アルム、ピューラは豊富なcc持ちでもあるのでダメージ交換で優位に立つためには味方ヒーローとの協力が不可欠なように思います。
相性悪いのヒーローは
△のヒーローはabcの体感では非常に相手にしていてやりにくいヒーローです。こいつらに「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てるのは正直時間の無駄感がすごい。牛魔王、ザニエル、クレシュトはシールドを獲得するので「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当ててダメージ交換を有利にするにはシールドのないタイミングを見ないといけません。そしてこいつらは自分たちが硬いことを知っているので常に前を張ってきます。この時に相手チームのマークスマンを無理して狙うと人数不利の状況に追い込まれやすい+前を張るこいつらヒーローを削りにいくと敵マークスマンがフリーで動いてしまう、といったことになりかねないです。「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」の当て逃げを試みた場合、与えるダメージよりも貰ってしまうダメージが多くなってしまう、という状況になりやすいのが特に牛魔王です。牛魔王>クレシュト>ザニエル(やりにくい)という感じでしょうか。サポートザニエルについては当て逃げはしやすいように思います。相手チームがティミの場合、自分はクレシュトをよくピックします。
ティミをヤルことしか考えてないクレシュトの例 pic.twitter.com/u1WkPuQC06
— ゆがんだあぶくごー (@mywarsong) 2019年4月28日
相手の力量を知る
さて、初動以降についてですがブッシュに位置取った後は、大抵次の3パターンに落ち着く印象です。
① 相手チームのミッドレーナーに「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てる。
② 自分と同様にブッシュに入っている相手チームのサポートヒーローに「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てる。
③ 相手ジャングルに入る。
③については割愛します。これが可能なのは自チームジャングルが侵入され撃退が難しい場合or相手チームがミスを犯してダメージ交換に超優位に立った場合or自チームが強すぎて簡単に相手ジャングルに入っていってしまった場合、です。いずれにせよ③は特殊な状況なので、ここでは説明しません。
①についてですが、こちらがティミをピックしているのにも拘らず、相手が前に出てくるタイプのミッドレーナーならば「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てにいきます。そしてもし当てることができたなら、この相手ミッドレーナーはおそらくブッシュからの「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」当て逃げへの警戒が少ないタイプです。つまり試合中にガンクしやすいタイプかもしれません。当てる際には「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を発動してからだいたい体感2.5~3秒ブッシュで待機、残りの2.5~2秒で当てにいきます。なるべく威力が高い状態で当てることを心がけましょう。そして「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」の成否に拘らず、すぐにドラゴンレーンに向かいます。理由は味方のミッドレーナーの経験値と金銭を取らないようにするためです。味方ミッドレーナーが気持ちよくレベル2になれるように絶対にミニオンを倒さないようにしましょう。
②についてですが、最序盤の段階で相手のミッドレーナーが前に出てくる場合は極めて稀です。前に出てくるの自分と同じサポートヒーローであることが殆どです。この場合は、相手のサポートヒーローのいるブッシュに「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を用いて絡みにいきます。相手のマークスマンの位置の確認をしながら、ティミとの相性の良いヒーローであればそのままダメージ交換を有利に取っていきます。相手のサポートヒーローの動きを見ておくことも大事な役割です。
ドラゴンレーンではどうするか
ドラゴンレーンでの立ち回りは基本的に相手のマークスマンに「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てることを考えます。その際にはブッシュ待機⇨当て逃げ、が基本です。レーンに姿をずっと露出していると当然のことですが、相手もそれに合わせた立ち位置をとるので「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てることはできません。下記の写真の位置で待機しつつ味方マークスマンに「守銭奴」のパッシブを与えましょう。この際もミニオンのラストヒットは全てマークスマンに譲ります。「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を発動し、敵ヒーローに当てられない場合はミニオンに当ててOKです。これにより味方マークスマンが先にミニオン処理を終えられるように進めることができます。
何秒まで繰り返すか
試合が進むとやがて味方ジャングラー及び敵ジャングラーのジャングルの周回が終わり、ドラゴン周りでの攻防に繋がります。この時サポートヒーローの位置どりはめちゃくちゃ重要です。味方のマークスマンに危険を知らせる、及び、自身も死なないようにするためには相手チームのジャングラーが来るルートを見張っておかなければならないためです。ドラゴンが出現するまでの秒数を目安に動くといいかもしれません。ドラゴン出現まで30秒を切ったら敵ジャングラーが来るだろうと想定していた方が良いです。敵ジャングラーより先に味方ジャングラーが到着していたら躊躇することなく「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を敵マークスマンあるいは敵サポートに当てにいきましょう。
ロームしてからレーンに戻る際のルート
自レーンを離れてロームするタイミングはいくつかあります。例えば、他レーンにガンクをする時、あるいは相手のサポートヒーローが他レーンに向かった時、です。相手チームの位置をミニマップで確認したのち、「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てにいきます。例えばこれで相手ミッドレーナーを倒せたら儲けものです。
また、例えば相手チームのジャングラーの位置を確認すべく、視界を取るためにロームした時、ドラゴンレーンにおいて味方マークスマンが一時的に1vs2を強いられることがあります。この時当然のことながら自レーンのタワーにミニオンを押し付けられる状態になりやすいのですが、これはティミにとってはチャンスであるとも言えます。裏から入ることでほぼ確定で「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」⇨通常攻撃⇨「チェインランス」⇨通常攻撃のコンボを繋げられるからです。この時下記のようにいくつかルートがありますが特に相手タワー近くのブッシュを通って「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てにいくのはかなり有効なように思います。
装備はどうするか
ティミの装備をどうするか、という問題についてですが、abcは次のようにしています。要検討なのは「フェニックの涙」を採用するかしないか、という点。採用のメリットは序盤〜中盤の継戦力が相当上がるということ。デメリットは「フェニックスの涙」を入れる分他の装備の完成がやや遅れるということ、また、それによって防御力が若干低くなること、です。序盤で有利な局面になった場合は「マギの宝珠」を完成させても良いです。レベル差と金銭差があれば「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を一撃当てるだけでマークスマンであれば3分の1の体力を削ることができます。こうなれば、味方がより有利にダメージ交換をしやすくなると言えます。ティミの「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」をより当てやすくするために「ヘルメスの靴」や「風の石」は重宝します。ただし、相手チームの構成を見た時にステルス状態になるヒーロー(例えばバットマンや悟空)がいない場合には「水の石」を活用するのも良いと思います。
ulti「兄弟の誓い」の使いどころ
ティミの特徴的なスキルが味方に復活のバフをかけられる「兄弟の誓い」です。これの使い方はかなり幅広いです。次の用法があります。
① タワーダイブし生還する。
② 復活バフを味方と自身に用いて反撃を狙う。
③ ベイトを仕掛けて相手にアビリティを使わせる。
心がティミティミ
— ゆがんだあぶくごー (@mywarsong) 2019年5月3日
好きティミティミ pic.twitter.com/T2VjO8tXwF
自身が死にそうな時に使うアビリティではありますが、タイミングを図れば味方を優位な局面に導くことができます。集団戦においては「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てるイニシエートをすることが多いですが、その際にはなるべく敵のダメージ源であるマークスマンやアサシン、メイジを狙います。この時、高確率で敵のアビリティを受けてしまうので「兄弟の誓い」はその時まで温存しておきましょう。
汎用スキルは瞬間移動か回復か
サポートヒーローは特に汎用スキルに回復を使うことがままありますが、ティミの場合はどうでしょうか。結論から言えば汎用は瞬間移動が良いです。「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」と併用することで瀕死の敵にトドメをさす際に非常に役に立ちますし、「兄弟の誓い」を使用して復活した後、緊急離脱する際にも有効だからです。回復を活用しても良いのですが「兄弟の誓い」を確実に発動するためには一度敵から殺されなくてなりません。回復の使いどころがかなり限定されるように思うのでabcはあまり使いません。
中盤以降はどう動くか
中盤以降については味方のマークスマンやアサシンを守ることに専念すれば良いです。基本的には「守銭奴」を常に使うべくマークスマンについていれば問題ありません。ただし、味方ジャングラーがあまり金銭を獲得できていない場合は、味方ジャングラーにつくというのも戦略としてはアリなように思います。攻める基本としては相手ジャングルのブッシュに待機をし、そこから「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」を当てていくコンボを繋げていきましょう。
ウィスプ、えちえちというかエロかった(立ち回り) pic.twitter.com/XLbllVAD0I
— ゆがんだあぶくごー (@mywarsong) 2019年3月25日
レイトゲームはティミにとってあまり嬉しくない
マッチが長く続くこと、レイトゲームになることはあまりティミにとって望ましい状況ではありません。というのはティミは決して耐久力があるヒーローではないため、相手チームのタンクヒーローが育ってしまった場合、「兄弟の誓い」を使ったとしても味方メンバーが削りきれず負ける、ということも多々あります。特に相手チームのサードタワーを割りに行く際は決して5−5の状態で当たるべきではありません。「ぷ〜ぷ〜ぷ〜」でタワーダイブ⇨「兄弟の誓い」は悪くはないのですが復活をする際にタワーのターゲットが味方チームの他ヒーローに向いてしまい、結果、集団戦で負けることがあるからです。
優位を作れたがしかしサードタワーを割るのが難しそうな場合は全レーンを丁寧に押し上げて人数差を作った状態で壊しにいきましょう。理想的なサードタワー攻略のためにはティミ以外にもう一人タンク型、イニシエートが可能なヒーローが欲しいところです。マロックやクレシュト、アルムといったヒーローが味方のスレイヤーヒーローにいた場合はレイトゲームになっても戦いやすいですが、構成がそうではない場合は、なるべく長期化しないように早い段階でコアを破壊したほうが良いように思います。
最後に
ここまでティミの動き方についてまとめてきましたが、結局のところMOBAは味方との連携が一番大事なので最善を尽くしても負ける時もあれば、良い動きが出来なくとも勝てることもあります。その中でいかに勝利を掴み取りにいくか、ということを考える際、一番大事なのは実装されているヒーローを全てしっかり触ることだと思います。言い換えるとそれぞれのヒーローがどんなアビリティを持っていて、どういう攻め方をしてくるのか、を理解しておくことがサポートヒーローをうまく運用するコツなのかもしれません。
abcはS2も征服者にはなりましたがティミを使っていて味方のタイミングに合わせられず負けることも多々あります。というか征服者のランクマッチに臨むときはほとんど苦しい状況に追い込まれ、書いた通りのように綺麗に上手くいくことはほぼありません。
今日もティミを使って4連敗しました(キチスマイル)。
だからといってジャングルティミやミッドティミをランクでしてはいけません。ソロランクで闇堕ちしてしまった人は気分転換にADカーリーやレーンフェニックをグラバトでプレイしてみてはどうでしょうか。あるいは、海外鯖でいろんなヒーローを触っていくのも楽しいかもしれません。S3は期間が短いので1戦1戦が大事になってきます。その状況においてティミはサポートヒーローで数多のOPと戦い抜けるだけのアビリティを持っています。ぜひ使ってみてはどうでしょうか。
次回更新:
果たしていつ更新するのか。8月?